唯ちゃんドンジャラの製作
そこらへんで手に入るものを使って、好きな絵柄のドンジャラを作っちゃおうという計画だ。
さすがに麻雀牌を加工する技術はないので、カードゲームを作ることにしました。
ドンジャラカードの仕様
ドンジャラのカード(本来は牌なのだが)は、以下の性質を満たしていなければならない。
- 9種類のスートがある。
スートは5種類に色分けされている(赤10点、赤5点、赤1点、青10点、青5点、青1点、黄色10点、緑5点、肌色1点)。
- それぞれのスートは9枚で構成され、1〜9の連番が打たれている。
- スートのほかに、オールマイティーが1枚あり、全部で82枚から構成される。
材料
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名刺用マルチカード
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エーワン商品番号51002。一袋400円。
A4一枚に5.5×9.1mmの名刺が10枚刷れ、切り離して使うのだ。
「ASKUL」の通信販売で購入。
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名刺サイズカードケース
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コレクトCF-120。30枚入りで160円。
これは、印刷した名刺カードの摩耗や汚れを防ぐための透明な袋です。
スリーブと呼ぶこともありますね。
作りかた
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カードの枠組みを作る
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MS Word 97を起動し、文書を新規作成。
ページの余白をマルチシートの仕様に合わせて設定だ。
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【挿入→テキストボックス→横書き】
でテキストボックスを設置する。
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テキストボックスのサイズは、
【書式→テキストボックス……サイズ】
で指定する(高さ55mm×幅91mm)。
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テキストボックスを選択した状態で
【書式→縦書きと横書き……】
で、右を頭にした横書きに変える。
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【書式→テキストボックス……配置】
を使えば、かなりの精度で位置決めが出来るから、
A4一枚にテキストボックスを10個敷き詰めよう。
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絵柄の加工
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カードに使うイラストを適当に見繕う。
これを、Photoshop LEなどを用いて50mm角にカットして、
さらに右が上辺になるように回転させ、保存。
ここで注意することは、画像の幅は、カードの幅55mmに対して
少し小さめにするということだ。
実際に印刷するときには用紙が多少ずれたり曲がったりするので、55mm一杯の画像に
してしまうと隣のカードにはみ出すから、やや小さめにするのだ。
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こうして出来た画像ファイルを、Wordのテキストボックスの中へ
【挿入→図→ファイルから……】で配置。
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さらに、この画像を選択して中央揃えに配置。
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スート記号と連番の加工
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「牌の背景色」は、右肩の数字の色で表現することにして、
画像の背景を加工するのは止めることにした。
テキストボックスの右肩に、スートの色と点数を書き込もう。
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牌の左下に連番を入れるのだが、
一枚ずつPhotoshopで数字を入れるのは効率が悪いので、
連番はMS Wordのテキストボックスの中の文字として入れよう。
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仕上げ加工
マルチカードは切取線で互いにピッタリ隣接しているため、
印刷がずれると隣のカードにはみ出してしまう。
そこで、テキストボックスの枠線を消す。
【書式→テキストボックス……色と線……線】
で、線の色を「線なし」に変更しよう。
これで、印刷が多少ずれたり用紙が曲がって給紙されても、隣のカードにはみだすことは無いし、
用紙の一番下まで刷っても一番下のカードが明らかにずれて見えたりしなくなる。
反省
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今回使った用紙は紙厚は0.2mmなのだが、裏から表の絵柄のシルエットが
うっすらと透けて見える。
厚手の名刺用マルチカードを選んだ方が良さそうだ。
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重ねた紙どうしが離れにくく、すいすいとシャッフルするという訳にはいかない。
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今回82枚のセットを印刷するまでに、28枚のミスプリントが発生した。
このうち27枚までが「番号を付け間違えた」という原因だった。
印刷する前に必ず付番を確認すること。
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もし、粘着フィルムに印刷すれば、(本物の)ドンジャラの牌そのものに貼り付けて、
あたかも本物のドンジャラのごとく遊べるというアイディアも考えられる。
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生産原価は、カードだけなら一枚4円。
カードケース代、材料の送料や消費税を含めると、一枚10円程度になる。
プロトタイプとは言えちと高い。合理化すべきだろう。
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カードケースの代わりにラミネータを買った方が良いかもしれないと思ったが、
パウチ機械本体4580円、ラミネートフィルムは一枚約9円からと、やや高価になるので見送った。
November 14,2009 古い下書きを清書して再掲示。
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