一試合終わってカードセレクト画面に切り替わるのに10秒ロード、 セーブ画面からカードセレクト画面に戻るのに10秒ロード。 召喚ギャルの小芝居を見てカードセレクト画面に戻るのにまた10秒ロード。 なぜこんなにロードが遅いのか。
どうやら、 カードセレクト画面に登場する ニルやサイクロプスなどのさまざまなポーズの絵が ひとつの巨大なファイルに入っていて、 それを一括でロードしているので遅いみたい。 ファイルの構成方法がまずいのではないだろうか。
そもそも、 各画面へ行き来するハブになっている画面 なのだから、 もっと軽くデザインすべきではなかったか。
カードセレクト画面にニルとアルテミス。
重いと判っていながらなぜハブにした。
召喚ギャルのシナリオは、小粒ながら定番を押さえていて悪くないのに、 オリンポス神族の脚本は支離滅裂。 とてもプロの仕事とは思えない。
全体的に見て、 驚くほど大量のデータを内蔵している (音楽、イラスト、ドット絵は驚くほど豊富に投入されている) 割には 脚本とプログラムが未熟であるように感じる。 その結果、待ち時間が多くて快適でないとか、 シナリオが支離滅裂でつまらないとか、 見た目で分かる悪さが目立ってしまっている。 実にもったいない。
「おりんぽす」のキモである 召喚バトルは、時計ルーレットやランダムでパラメータが補正される フォーチュンカードの効果が大きすぎる。 ランダム性が強すぎ、戦術よりも運が勝負を決める。
ニルのシステムボイスはボタンを押してもスキップできない。 ニルの可愛いボイスにかないみかを採用しているのが 売りの一つなのに、それ自身がゲームの快適さを 損なっているのは いかがなものか。
クリア後のおまけである「ニルの秘密手帳」は いわゆるギャラリーモードで、 一度クリアしたギャルには"good!"の印がついて それ以降はいつでもイラストを総覧できる…… はずなのだが、 クリアしたはずのギャルから勝手に"good!"が 消えてしまうことがある。 どうやら最後にセーブしたファイルのデータに 応じて"good!"がついたり消えたりするようだ。