ボイスパラダイス エクセラ

Voice Paradice Exella

アスク講談社、1996年


どんなゲーム?

ゲームではない。 声優さんのインタビューの様子を収めた画像・音声データ集だ。 それを閲覧するためには、マップの中を当ても無く探さなければならない。 その上、お邪魔キャラがサブカルチャークイズで妨害してくるぞ。 強いて言えばクイズゲームだろうか。
登場する声優さんは、久川綾、國府田マリ子、丹下桜、永島由子、富沢美智恵の5名。

見どころ

無し。

攻略

マップ上のどこかで声優さんが仕事をしている。 それを当てて現場に踏み込めば、データが手に入る。 しかし、当ても無く彷徨っても空振りするばかりだ。

出版社 ゲーム製作会社 喫茶店 プロダクション
久川綾 9日 19日 11日 13日
國府田マリ子 20日 18日 ? 13日
丹下桜 24日 18日 26日
永島由子 20日 24日 16日 18日
富沢美智恵 25日 19日

親密度

お供の小妖精の親密度が高いと、クイズのときに選択肢の数が減る、ノルマを減らす、 制限時間が増える、といった恩恵が得られる。 クイズに成功すると親密度が少し上がるが、失敗すると全員5点下がり、 より深刻な方へ転がり落ちていくことになる。
行き先の提案を受け入れると少し上がり、受け入れないと少し下がる。 喫茶店でおごったり、ファンシーショップで可愛い小物をプレゼントしたり すれば、親密度は5点上がる。
親密度が高いときと低いときでエンディングが分岐する。 声優イベントを手に入れた数は関係ない。 そう考えると、ストーリー的な意味でのゲームの目的は、 声優イベントを手に入れることではなく、 声優イベントの事前情報を手に入れることである (事前情報が手に入っていると、 その当日は小妖精は全員同じ場所を提案してくるので、 親密度が効率よく上がるから)。

妨害

たまに、ハーブと名乗るヌメヌメした緑色の皮膚を持つ異星人が 現れて妨害してくる。 出されたクイズに規定数答えられないと、その日の行動は終わってしまう。 クイズの内容は、漫画に関するものがほとんどで、その他、声優さんの プロフィールに関すること、スポーツに関すること等が少々混ざっている。
余程の漫画好きならともかく、これに答えろというのは無理だろう。 運悪く出会ってしまったら諦めて、次のチャンスを待とう。 なお、ハーブがどこに現れるかは完全にランダムだから、 ロードしなおせば出現しなくなる。

ぼやき

  1. しかしまあ、不快だね。不快の一言だ。 妨害が無くてすらボイスを集めるのは一苦労だというのに、 妨害まで入った日にはコントローラを投げ捨てたくなる。 Bディスクは完全なおまけデータ集なので、こっちで和むのも好し。 富沢さんのサービス満点っぷりには頭が下がる。
  2. パッケージには可愛らしい三人組の小妖精が描かれているが、 こいつらはゲーム中ではほとんど関与しない、 単なるフレーバーなので、彼女らの活躍を期待してプレイすると がっかりするぞ。 ついでに言うなら、メイン画面に小妖精さんが汚いドット絵で表示されているが、 なんでデフォルメタイプなんだよ。 あのレオタードからスラリと伸びた長い脚がチャームポイントだろうがよ。
  3. 小妖精たちに、声優さんをお好みで割り当てることが できるが、これの効果があるのはゲームとは無関係な幕間の ムービーだけである。 ゲーム中の台詞には、声は全く出ない。
  4. メイン画面の操作性が最悪。 マウス操作を前提としているPC-FXならばこれでも構わないのだろうが、 PSのパッドでマウスカーソルを操作しろっていうのは、大いにストレスだ。 スケジュール表も別呼び出しになっていて、ロードするのに待たされるし。 ゲームの肝なんだからそのくらいはメイン画面に出してくれ。
  5. ドット絵とムービーが汚くて色褪せたように見えるのは、 もともとPC-FX用に開発された素材をPSに移植しているためのようだ。
  6. 取り扱い説明書ではフィルインカフェが開発したことになっているが、 エンディングのスタッフロールではフィルインカフェはスペシャルサンクスの所に置かれている。 何かあったの?

15 June 2008


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