『アバラバーン』 攻略メモ

1998年 タカラ(制作タムソフト)

どんなゲーム?

アクションRPGと格闘ゲームを融合させた、ダンジョンハッキングもの。 プレイ感は『ダイナマイト刑事2』とか『プリンセスクラウン』に近い感じ。

操作

L1……ガード
□……上段パンチ
R1……下段パンチ
△……上段キック
○……下段キック
上段攻撃と下段攻撃があるような書きぶりだが、 どちらも立ちガードでガードできるので、 演出上の違いでしかない。 実際にはほとんど上段パンチしか使わない。
×……ジャンプ
ジャンプ中にも←/→ボタンで間合いを調整できる。
→→……ダッシュ
←←……後方宙返り
↑↑……サイドステップ
軸をずらして相手の攻撃を回避する。重要操作だ。
↑+□……サイドステップ攻撃
軸をずらしつつ攻撃する技だ。 ダメージはごく少ししかない。
L1+□……投げ技
最強の攻撃手段だ。 ガードしている相手にもダメージを与え、転倒させる。 L1を先に押してから、L1を離さずに□を押す(トトンっという感じ)。
→+□……特殊パンチ
判定と動作が少し違う上段パンチ。 強パンチ扱いらしく、当たるとよろけたり吹き飛ばされてダウンしたりする。 ダメージも大きい。 人によっては上段パンチではなく上段キックや下段パンチに特殊攻撃が設定されていることもある。

 馴染みのないキー配置ではあるが、これはこれで合理的ではある。 実際に使う頻度の高い3つ(□、R1、L1)が、 それぞれ別の指に割り当てられているので、 複雑な入力でも混乱しずらいようになっている。 ジャンプ中レバー90度回転+下段パンチ(×214+R1)とかを 試してみれば分かるだろう。

ストーリーモード専用操作

R2/L2……右旋回、左旋回
R2+L2……180度旋回
Select……主観視点モードに切り替え
Start……メニューを出す
メニューから、ヒントを見たりマップを見たりできるので、 何か困ったらとりあえずスタートボタンを押してみる ってのも有効だ。

攻撃

コンビネーション技と呼ぶべきものはほとんど無い。 □□□□とか、□□△△△とか、そんな感じなのばかりだ。

通常パンチ・キックから連続する必殺技は一つもないと思う。 通常必殺技は出るのが遅くダメージも少ない。 超必殺技はダメージは大きいが、入力コマンドが長いせいか、 CPUにはほとんどガードされる。

このゲーム、転倒した相手はノーガードで、しかも 食らい判定が消滅しない。 投げ技で転ばせておいて、下段キックか超必殺を叩き込むのが基本だ。 しゃがんだ相手も投げられるし、 投げる時の出掛かりモーションも無く、したがって投げ抜けも無い。 投げを警戒してジャンプで逃げた相手には ジャンプキックで撃墜し、転倒したところに超必殺だ! (このゲームには空中ガードも無い。空中投げはたぶん無い。)

ストーリーモードの戦闘では、必殺技の入力が90度ずれていることに注意しよう。 「↑↓」と「←→」が入れ替わっているのだ。

あと、ストーリーモードでは、モンスターと中ボス相手の 戦闘では、アクションゲージを消費する必殺技 およびライフゲージが赤いとき限定の必殺技は使用できない。 そもそもアクションゲージ自体が存在しない。 投げることもできないから、パンチ・キックと通常必殺技だけで 戦わなければならない。


ストーリーモード攻略

全体の概要

まずは、この馴染みのないキー操作に慣れることから始めよう。 どのコンボが効率的にダメージを与えることができるのか、 よく見て考えよう。 基本は上段パンチ(□)なのだが、 地を這う小さい目標には下段キック(○)だ。

また、モンスターの攻撃をガードすることを習得しよう。 ガードはL1ボタンだ。 モンスターは種類ごとに攻撃のリズムを持っている。 相手の攻撃が小休止する狭間があるので、そのタイミングを 見計らって殴りに行こう。

迷宮で現在地が分からなくなったら、スタートボタンで呼び出せる メニューからマップを見ることができる。

ステージ1 水の祠 ≪アディーナ島≫

マップの北西の方には水に浸かった広場がある。 この中に突き出した島の一つに金の鍵が隠されており、 島へは橋を渡って行くことになる。 この橋を渡るには、ジャンプで橋板に飛び乗らなければならない。 目測を誤ると水に浸かった広場に落ちてやり直しになるので、 慎重に進みたいところだが、 この橋板、乗るとゆっくりと下に下がっていくものだから、 一気に駆け抜けてジャンプで飛び移らなければならない。 練習あるのみだ。

金の鍵で扉を開けると、ステージラストのライバル対戦だ。 まあ、投げて無防備になったところへ超必殺を打ち込むだけですが。 練習あるのみだ。

ステージ2 雷の祠 ≪聖谷≫

迷宮を進むと、武家屋敷のような塀が見えてくる。 ここのセーブポイントを越えると、中ボス『サイクロプス』との 対戦になるんだが、これがまた強い。 距離を取れば飛び道具を連射してくるんだが、 相手の射程のほうが長い。 近づけば大ダメージのパンチとキックが飛んでくる。 相手のリーチの方がずっと長いので、 ガードしてから反撃しても相手に届きはしない。 空振りしたところを殴り返されて大ダメージを食らうばかりだ。 ガードし続けても次第に削られてジリ貧になり負ける。 いったいどうすれば……。

サイクロプスの飛び道具は三連射だが、 最初の一射目を撃ち始めたら三射目を出し終わるまで 方向転換しない。 つまり、一射目をサイドステップで確実に避けてしまえば、 三射目まで全て空振りになり、 その間無防備になるから、飛び道具で反撃すればいい。 あとは、次の飛び道具が飛んでくるから、 再びサイドステップで回避して飛び道具。これだけだ。 接近戦で勝負することもできないでもない。 ジャンプかサイドステップで近寄り、 サイドステップ攻撃で相手のパンチを回避しつつ攻撃し、 さらに、サイドステップで相手の側面を取ったら、 いつものコンボを叩き込み、さらにサイドステップで回避。 サイドステップのタイミングは難しい。練習あるのみ。

武家屋敷のどこかに宝箱があるので、必ず回収しよう。

ステージ3 風の祠 ≪セルジオ島≫

二又に分かれた川が印象的なステージ。 家の扉に近づくと中に入ることができる。 家の中には貴重な宝箱が手に入ることも。

扉の鍵はモンスターの一人が持っているのだが、 鍵を持ったモンスターは頭から金色の星印を出しているので見分けが付く。

ステージ4 時の祠 ≪仙山クローム≫

幽霊屋敷風の舞台。 振り子斧が並んでいる通路があり、通路にはドブネズミが潜んでいる。 ドブネズミを倒そうとして蹴っている間に 斧が横からやってきてダメージを受けてしまうので、 こんなところでは無理に戦おうとしなくてよい。 ジャンプでドブネズミを避けて進んでしまうのも手だ。

さて、一体目の中ボスを倒すと、何やらいくつもの白い板が上から下へ 降りていってはスーッと消えるのを目撃する。 ご想像に違わず、この板を踏んで進むことができる。 要領はステージ1の橋板と同じだ。 進んだ先には宝箱があるから、粘り強くチャレンジだ。

ステージ5 木の祠 ≪迷いの森≫

木や崖で視界が悪いステージ。 このステージでのメダル配置の意地悪いことといったら際立っている。

一体目の中ボスを倒すと、ログハウスが立ち並ぶ集落に出るが、 この集落の裏手にセーブポイントがある。 進む前に必ずここでセーブしよう。

ステージ6 地の祠 ≪ガンロック平原≫

鉱山町らしく、トロッコのレールが敷いてある。 ときどきトロッコが転がっていくが、レールを岩が塞いでいるため、 トロッコが派手に転覆しているのが見える。 もしこの岩をどけることができれば……(伏線)。

いくつかの地下トンネルをくぐった後、 セーブポイントがある場所に出る。 このセーブポイントの直後、中ボス“ベヒーモス”が登場。 勝って進めば、黒くて丸いアレが手に入る。 おっと、ベヒーモスを倒したら、ここでもう一度さっきのセーブポイントまで 戻ってみよう。宝箱が手に入るぞ。 宝箱はこの一個が最後だとおもう。

さっき手に入れたアレをアレして進むと、中ボス“スネーク”との対戦。

こいつもサイクロプス同様、正面から攻撃してもダメだ。 かと言って、サイドステップ攻撃しても、 相手はしっぽによる薙ぎ払いを混ぜてくるので回避しきれない。 しっぽの届かないところから飛び道具を当てていくのが安全策だ。 しっぽにも食らい判定があるから、本体ではなくしっぽを狙って 飛び道具を放つ……これはこれで大変だが、これしかない。 ローズだと難易度がぐっと上がるが、やはり同じ方法で安定して勝てる。 アキラなら誘導ミサイルの射程が長いのでこれを撃っているだけでOK。 それ以外のキャラクターだと、もっと射程がほしい場合もあるだろう。 射程を延ばす方法はある。 取扱説明書の25ページをもう一度よく読もう。

スネークを倒して進むと、2つ目のセーブポイントがある。 このセーブポイント付近の集落にもメダルが隠されているので、漏れなく探そう。

このステージに差し掛かるあたりで、能力値が上限いっぱいになっているので、 必ずしも経験値を求めてザコ敵を倒しに行かなくてもいい。 ザコ敵が集まっている場所では袋叩きに遭うことになるので、 敵の脇をすり抜けたりジャンプしたりしてで戦いを避けよう。

ステージ7 火の祠 ≪灼熱の砂漠≫

溶岩の池があちこちにある火山ステージ。 溶岩を踏むと大ダメージを受けるので、決して踏まないように。 床がバーベキューグリルみたいな網になっている部分は、 踏んでも安全だ。

1体目の中ボス“フェニックス”は、接近戦を挑むと すごいダメージを食らうので、もっぱら飛び道具で対応だ。

飛び道具が乏しいローズだと、ほとんど無理目な苦戦を強いられるが、 それでも勝てないわけではない。 フェニックスの突進をジャンプで跳び越して回避しつつ、 間合いがよければジャンプ波動拳で攻撃。 敵の飛び道具もジャンプで避ける。

2体目の中ボス“レッドドラゴン”は、一発のダメージが大きいから 気を付けよう。 ガードしてもかなり削られるから、一工夫しないと……。

レッドドラゴンは、正面にひっかき2回→ひっかき2回→小休止、 のパターンで攻撃してくる。 リーチは短いので、ひっかきの届かないぎりぎりのところから 必殺技を出していけばいい。 飛び道具でもいいし、コールドレイみたいな近距離用の技でもいける。 一回攻撃するごとに相手との間合いを調整しよう。 接近して戦うなら、サイドステップで相手の周りをくるくる回りながら バルカンが効果的。 ガードするのではなく、全部避けることを目指そう。 足を止めたら負けだ。絶えず移動し続けること。 『ガンパレードマーチ』だな。

なお、ローズで戦うとめちゃめちゃ強敵だが、それでも勝つ方法はある。 まず、接近戦では勝てない。そこで距離を取るのだが、 レッドドラゴンは、離れすぎると前ダッシュで距離を詰めてくる。 そこで、相手の前ダッシュを見たらこちらはサイドステップで対応。 すると相手は前ダッシュが終わると方向修正しようとするので、 直ちにバックダッシュで距離を取る。 相手の爪が空振りするのを確認したら、ジャンプして空中波動拳で攻撃。 以下、サイドステップ→バックダッシュ→空中波動拳の繰り返しでいける。

ザコ敵が多い迷宮なので、余計な戦いは避けて進もう。

ステージ8 金の祠 ≪ミスリル鉱山≫

工場プラントのようなステージ。 開始した地点でぐるっと見渡すと、気づきづらい 隠し通路がある。 ここを通るとドラゴンメダルを一個入手した上に、 少しだけショートカットができる。

ところどころにベルトコンベアーがあるが、実は2種類あって、 逆走できるものと、どう頑張っても逆走できないものがある。 あと、天井クレーンに当たると大ダメージなので、 これだけは確実に避けて進もう。

このステージ一番の難所は、長いベルトコンベアーを 逆走するシーンで、天井クレーンが前後に往復しており、 しかも横からレーザー砲台に撃たれるところだろう。

砲台に一番近いフェンス寄りの列はクレーンに当たらないから、 ここを走ればいい。 すぐ横に砲口が見えているので、 砲口が光り始めたらジャンプでレーザーを回避。

一人目の中ボスは“タンク47”。

後ろへ後退しつつ、遠距離から火炎放射とバルカンで攻撃したがる。 火炎放射の射程は比較的短いので、炎の射程外から 飛び道具で倒そう。 バルカンはサイドステップで簡単に回避できる。 なお、アリエルのウォータードラゴンなら炎を一方的に消すことができる。

二人目の中ボスは“スコーピオンSP”。 実質的に最後の障害になるだけに、なかなか手ごわい。

中距離〜遠距離では、火炎放射→バルカン→ブラスター二連射 のパターンを繰り返す。 今度は火炎放射の射程が長いので、射程内から攻撃しなければならない。 ひとたび火炎放射を始めると、ブラスターを発射し終わるまで 方向転換しない。 だから、いったん火炎放射をサイドステップ×2で避けてしまえば、 相手は全くの無防備になるのでやりたい放題だ。

このステージのライバルは、バァルさんだ。

≪聖域≫

いよいよレムリアのおわす聖域だ。

以下、 レムリアとのドラマシーン →レムリアと手合せ →≪魔の山ニードルエッジ≫に移動 →レオンを倒す →アビスを倒す →エピローグ。 ずっとダンジョンは無く、ドラマシーンとライバルモードだけだ。 攻略法は、投げて追い打ちするだけ。


ぼやき

  1. 同社の 『シュレディンガーの猫』 とおおむね同内容。
  2. 対戦格闘ゲームを期待してプレイすると、何だこれ、ということになるが、 迷宮探検しつつ巨大モンスターを狩るゲームと認識すべき。 手ごわい中ボスを、乏しい手段でどうやって倒すか?について 頭をひねるのがこのゲームの眼目だろう。 逆に言えば、中ボスに撃退されてギブアップするのなら、 制作者サイドの出題に答えるだけの考察が足りていないということだろう。
    1. ストーリーモードについては、アキラが一番楽だと思う。 誘導ミサイルの射程が長いので、敵の射程外から容易に攻撃できる。 そのうえ自動誘導である程度補正してくれる。
    2. キャラクターごとに飛び道具の性能がちょっとずつ違うので、 中ボスの攻略法も微妙に違うところを楽しんでいただきたい。 あと、アリエルは、ウォータードライブを使うと ザコ戦闘から逃げられるところが面白い。
  3. 同じ種類のメダルを6枚集めると、 アーケードモードでボスキャラを使うことができるようになる。 闇メダルを5枚持ってラストステージまでたどり着くと、 ストーリーが少し変わる。
  4. キャラクターのポリゴンは結構よくできている。 表情に合わせて顔のテクスチャーを張り替えているのだが、 かなりの枚数が用意されていて、 ドラマシーンではころころと表情が変わる。 アキラ篇のプロローグのユラとか、 アリエル篇のエピローグの最後のカットで満面の笑みを 浮かべるアリエルとか、 なかなかいいぞ。
    1. ラストステージでは、アリエルの背中がアップになるカットがあるんですが、 背中を露出した衣装から覗く肩甲骨とか、 あと、衣装の腹のところの縫い目に横方向にしわが入っている ところとか、ちょっとドキッとしますね。
  5. 同じ罠が繰り返し出てくる、似たような迷宮を次々と踏破することになるが、 ラスボス直前までドラマも無いので、ステージクリアしても ご褒美感が薄い。 また、中ボスに対して打てる手は少なく、 軸をずらして相手の飛び道具をかわしつつ 波動拳を打ち込むくらいしかない。 それでもしばしば撃退されるので、 プレイヤーの挫折を引き起こしやすいタイプのゲームだと言える。
  6. ひとたびステージ開始時にロードすると、迷宮のマップから中ボス戦、ライバル戦まで、 ロードでプレイヤーを待たせることなく進行するのは、凄いことだ。 事実上のシームレスを実現している。
  7. 出演は、 池水通洋、遠藤武、小野坂昌也、草尾毅、高戸靖広、 寺瀬今日子、久川綾、堀川亮、堀之紀、三田ゆう子、 緑川光、山崎和佳奈 (敬称略、五十音順)。 女声が4人分あることになるが、 アリエル役(青髪おかっぱ、無表情の霊感少女) が久川さんなのは聞けば分かるとして。 それ以外の一人は字幕ナレーション、一人は悪役だから、 ローズ役(褐色の肌をした女武者)は三田ゆう子さんということになるのかな? ステージ8クリア時のデモにおけるローズのお色気っぷりは 尋常ではない。 さすがはベテランの技量である。

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