幻想のアルテミス

翔泳社、2000年

どんなゲーム?

推理サスペンスを題材にしたギャルゲー。 女優育成学校を舞台に発生した殺人事件を調査するために雇われた 探偵が主人公。 校内で聞き込みや物証集めをして、犯人を追及しろ。 5人の可愛いヒロイン(女優候補生)との親密度が事件解決の鍵になる。

見どころ

システム解説

初日の夜に、5人のヒロインの中から一人「気になる女の子」を 選ぶことになるが、この選択によってシナリオは5通りに分岐する。 それぞれのシナリオでは、全く異なる事実関係が用意されている。 みことルートでは重要参考人だった人物も、さらさルートでは 全く無関係だったりするから、全く異なるシナリオが5本あると 考えよう。

推理の部分そのものは、総当たりでしらみつぶしに調べていくことが できるので、失敗することはないだろう。 クライマックスの局面では、うっかりしてゲームオーバーになってしまう こともあるかもしれないが、どこで失敗したのか丁寧な解説が表示される ので、行き詰まってしまうことは無い (「物証は十分集まっていますが、推理が足りません」など)。

女の子と出会うたびに選択肢が出ることがあるが、 初日に選んだ「気になる子」との親密度を上げるようにしたい。 親密度が足りないと、推理が十分であっても、クライマックスで犯人を 逃がしてしまったりしてグッドエンドにならない。

そのためにも、女の子たちにこまめに会いに行こう。 人の集まるところは大体決まっている。 寮の自室、寮食堂、中庭、プール、レッスンスタジオ、それから校舎のエントランスホール あたりは人が集まりやすい。 もっとも、人が来ないような場所を好む子もいるようですが。

攻略

みことルート

校舎から転落して死んだ高原かおる。 しかし、その死はミュージカルの主役の座を手に入れた直後であり、自殺とは考えにくい。 調査を進めるうち、主役の代役に選ばれたさらさまでもが謎の人影に襲われる。 さらさの負傷のため主役の座はみことへと転がり込むが、次に狙われるのは間違いなくみこと。 迫る魔手から彼女を守れるか?

推理そのものは一本道だから簡単。 クライマックスでみことが襲われるのだが、そこで使われるトリックはもうご存知の通りだ。 これを止められるかどうかは、プレイヤーの素早い行動にかかっている。

さらさルート

大手ブランドのイメージガールの座を射止めたさらさは、執拗な嫌がらせを受けるようになる。 さらさの部屋に投げ込まれた脅迫状には、謎の紋様が書かれていた。 この脅迫状の差出人は果たして誰なのか?

最大の物証はこの脅迫状だが、謎の記号は簡単には解読できない。 クライマックス直前に、良子が解読のヒントをくれるので、よく推理して犯人を当てよう。

こずえルート

学園一の歌い手のはずのこずえは、何故だかさらさの付き人として下働きをしていて、 さらさのトラブルに巻き込まれてしまう。 さらさを襲う脅迫者は一体誰なのか?

ストーリー展開はさらさルートとそっくりだが、結末は異なる。 終盤で、寮の一室で密室殺人が起こるが、主人公は現場で発見したメモのことを誰にも告げずに 現場を立ち去ってしまう。 だから、メモが発見された状況は主人公しか知らないはずだが……。

萌ルート

映画の主演に抜擢された萌。 それからというもの、萌の周辺では奇怪な事件が続発する。 状況から考えて、萌が犯人としか考えられないのだが……。 君は萌に掛けられた嫌疑を晴らすことができるか?

これも推理そのものは一本道だ。 クライマックスで危機に陥った萌を助けられるかどうかは、プレイヤーの勇気にかかっている。

良子ルート

学園の運営に疑惑を感じ取った良子は、独自に調査を進めるが、何者かに妨害される。 みこと、さらさ、こずえ、萌シナリオをクリアした後にのみプレイできる、おまけシナリオです。 分量は通常の半分くらいですが、スリリングな一本。

行方不明になった良子の行き先は、あおいさんが手がかりを握っている。 そして、絶体絶命のピンチに陥る良子。 たとえ万策尽きても最後まで諦めず良子を救おう。

ぼやき

大谷育江ボイスで 「恭一さーん、見直したわよ〜コノコノぉ〜」 とか言われると、ニヤニヤしてしまうね。

20 March 2008


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